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子育ては『適当』でOK!心が楽になる、あなたの味方になるブログ

EP2 体調不良の子。預かってほしい保護者と預かりたくない保育者。その時どうすれば良い・・・?

先日、1歳児クラスのお子さんが多数胃腸炎でお休みが相次ぎました。保育者も4名ほど、胃腸炎になりお休みをしました。
似ている症状で、嘔吐・下痢を繰り返し食事もとれずつらそうでした。
 
遡れば・・・その1週間前。
朝の受け入れ時に、Aちゃんの保護者から
「いやー、土日、姉(小学生)の嘔吐が激しくて、母も父ももらっちゃいました。大変だったんです。今は回復しました!この子(在園児)は症状出ていないので元気です。」
「今日、どうしても会社休めないので、お願いします!」
土日だったため、通院はしていないとの事でした。
 
受け入れ時の熱は、36.4度。体調も変わりがないとの事で、受け入れはしたのですが、
その後まもなく水様便を排出。通常と比べて機嫌もよくないため、熱はないものの保護者へお迎えの要請をしました。
 
それがきっかけかは明らかでないのですが、その後胃腸炎が相次ぎました。
 
さて、このケース。
今思えば、Aちゃんの受け入れ時に食い止めて、その日は自宅で安静にしてもらえれば今回の結果に至らないのですが、
保育者は保護者から、「元気です。変わりないです。」と言われた以上、受け入れない理由がありません。※今回に限らず、このケースは頻繁にあります。
しかし、その経緯を聞くとその子にウイルスが潜伏している可能性があるため、できればお休みしてもらいたいのが正直なところ。
 
保護者が嘘をついているとは思いません。元気だったことは確かで、登園の判断に悩んだと思います。
そして、家庭の状況をお伝えいただいたということは、心の中で不安があったのだと思いますから・・・
しかし、保護者の判断は「今日、どうしても会社休めないので、お願いします!」でした。
 
結果論ではありますが・・・
それがために、周囲のお子さん、その保護者。そして保育士が休まざるを得ない状況になっています。
 
今回の教訓として、
・園から保護者への、感染症がもたらす結果を伝えきることができていなかったこと。
・保護者と保育園は感覚を合わせ、リスク(感染源になってしまう)に対して相互の理解を深めること。
・医療関係や福祉関係に従事していない場合、感染症にたいする意識が低いことも明らかになった。
 
新型コロナウイルスをきっかけに、感染症との付き合い方が見直されている今だからこそ、
保育園から情報を発信して、他のウイルスに対しても理解を深める必要があると感じました。
 
※登園の基準について
保育園は、学校保健安全法で定められている感染症区分に則り、感染症に対する基準を決めています。
通院して、医者から病名を伝えられた時、その感染症が回復する基準を満たしてから登園が可能になります。